絵画窃盗の驚愕の実話 American Animal

選んだ理由 大学生が刺激を求め、図書館に保管された高価なヴィンテージブックを盗む実際の事件。そそるでしょ。 出所した本人たちのインタビューを交え、とか喧嘩もありそうで笑えて楽しめそうってところから。 以後ネタバレやでぇ 感想 多くは「犯行準備」のシーン、準備なのにそれぞれのシーンでワクワクさせてくれる。そしてワクワクは準備が進むごとに大きくなった。 夏休みの共同研究を思い出した、あとドラえもんの映画。 構想を友だちに話し、順序立てて、準備する。しかし思ったように進まない。足りない技術も見えてくる。仲間を増やそう。しかし、秘密を守れるかが心配だ。進捗が思わしくない、頼りない仲間がいる。本当に大丈夫だろうか… ふふふ、大罪なんだろうけど、他人事で面白すぎる。 彼らの自由研究が盛大に失敗する不幸を見てる、性格の悪いぼくを再確認してニヤニヤできた。 感想の背景 準備段階から見せてくれたからか、一緒に実行した気分になれた。これは大興奮。一緒にドキドキしちゃった。 特に エレベーターで1階を押したとき 焦って更に人目のつく行動をしたとき 計画と違うことばかり 普段のことに置き換えても計画どおりですら想定通りにできない可能性が高いぼく。 想定外のことが起こったりしたら…(学生時代ビジネスプランプレゼンの際、想定外の質問に意外と冷静だったことを思い出した。あれは死の刹那、三途の川だったのかもしれない。) その背景で心動いた理由 感情移入度合いが高かったからかな。 とてもドキドキできた(失敗するだろうなと思いつつも)。 映画見ながら、「それはバカー!」「オワター」「だいじょぶそ?」とか呟いてたもん。 共同で行った自由研究や論文、学園祭やプロジェクトなどの共同企画、大人になっても盛りだくさん。仲間であっても難しいし、悩みどころも山盛りなんだ!共感するにきまってるだろっ!! 心動いて至った考え エンドロールで強く語られるように、いくつか仲間への不信感があったよってシーンがあった。 映画内のキャラは(一般的に?)、意外と不信感を表に出さないんだなって。 ぼくは出しちゃうし、改善しようとする。 それ故の軋轢なども感じてきた。もちろん失敗することも多かった。 それでも表に出すのは、自分の気持ちが不十分なままでことが進むのが、実行に向かうのが難しいからだ。 映画でもその気持ちが、実行に向けて大きくなり、犯行の直前や最中に爆発させていたのが印象的だった。 言うて、ぼくは表に出しすぎってことを反省しつつ、心にできた出来物は仲間に知ってもらおう、不和を最小限にする努力と工夫して。 見た前と見た後の印象や自分の変化 友だちとなんか企画してみたくなった。 ビジネスでもいい、イベントでも、もちろん自由研究みたいなもんでもいい。 失敗してもいいもの。 そうしよう。 総括し、実行へ至る考え 幸せなことに一緒に映画をよく見るフレンズがいる。オンライン映画上映会だ。 DiscordでVC繋いで、「上映しまっせー、せーの、スタート!」言うて 彼ら彼女らにも、なにか企画ふっかけてみよう。 失敗してもいいやつを、「絶対失敗したくない企画やねん!信頼できるのはお前だけや、協力してや!!」言うて 端書(鑑賞中のメモ) 図書館特別室の絵画が魅力的→友達に例え話をする→友達が本気になる→仲間を集めてはシミュレーションする→仲間の構想や要望に不安を感じる→実行してみる→ヘタレ→実行をやめたときには最高に気持が良かった→皆が集まり人のせいにしまくる→家族の顔がちらつき離脱、担当変更→実行→ 秘密の計画に仲間を引き入れる難しさ 秘密の計画で仲間と協働する難しさ 恐れ(実行の、一人の、危害の) セリフ「自分は特別、やることも重要だという、でも現実はそうじゃない、自分は特別ではない」。特別になりたい気持ちが僕らに並外れたことを実行させた。 「物語を自分視点で思い出すことのほうが楽だ」。信頼していたが、見ていない部分で仲間が何をしていたかわからない 自らの望むものを得るために他人を傷つけるのか、一線を越えた気がする。 ED、本の上にコップを乗せていたことが気になった。演出なのか、本人の実際の環境なのか。自分の書いた本であれ、出来た紙のものに対し失礼な気がしてしまった。 出所後の彼らが回顧録、映画製作などで映画に参加 スペイシーはケンタッキー州に残り鳥を専門に絵を描いている(あのときの映像が何度脳裏に写っただろう、さも取り憑いたように…)カッコが省略されているような今の現実。事実は小説より奇なり。

October 24, 2022 · なぴた

教科書に載らない戦争の内側が知りたい The Last Full Measure 知られざる英雄の真実

選んだ理由 アンドリュー・ガーフィールド出演の「ハクソー・リッジ」「沈黙-サイレンス-」を見た。 衛生兵による実話、ということでこの映画も見ておきたかった。 以後ネタバレやでぇ 感想 私を救ってくれた衛生兵 私が救えなかった衛生兵 が、 その場にいなかったすべての人に知ってもらいたくて 戦後戦う物語。 実話をもとにした映画。 戦争に行った先祖に思いを馳せ、胸が苦しくなった。教科書に載らず、だれも語らず、だれにも語られなかったとされた「今生きる人を作った人」の物語。 刺さった、刺さりすぎた。 感想の背景 ぼくの祖父は徴兵され日中戦争へ、事後満州で抑留、運良く帰還するも親族には死亡告知書が届いており戦死したものとされており、弟が家業を継ぐ実家を出て自分で仕事を起こした。そう話してくれたことを思い出した。 たまに、抑留中の凍える寒さ、鉄に張り付く肌、理不尽に殺される仲間、身代わりになってくれた部下、などの話をしてくれたことがあった。まだ、物心があやふやなころ。聞いたことすら忘れてた。 その背景で心動いた理由 夢にまで見る、記憶に強く残る戦時中の場面 ふと思い出すことが鋭く重すぎないか、こんなことを「ふと」レベルで思い出してしまったらPTSD待ったなし。 祖父を重ね、いろいろなことを思い出し、戦争のことを調べ、その語られない背景まで想像することができた。祖父が生きて帰ってこれたその影には多くの命、物語があったのだろう。 自分の祖先を生かしてくれた物語、想像してこなかった。いままで見えなかった部分を考える良い教材になった。 心動いて至った考え 結果がすべて、熱量を目標に合わせ努力するだけ。 単純でシンプルなことしかできず、なんでもこう考えることが多かった。 今後は、その裏で起こってる、起こったことに目を向けれる気がする。 見た前と見た後の印象や自分の変化 戦争は、何年から何年までだれとだれが何かを求め戦った。程度の認識だった。 それに点数にならない厚さと深さがあることを知った。更に知りたくなった。戦争の背景を紐づけ想像することにより、情報量は多いのに、記憶には残りやすくなるかもしれない。 パズルピースが増えて解像度が上がった感じ。 核兵器を作った苦悩でおなじみのアインシュタインやオッペンハイマー。 武器や兵器を作った人の苦悩ってのも重なってくるんだろうな。 総括し、実行へ至る考え 「負傷者を助ける費用対効果」といえるシーンがあった。 今まさに銃弾が飛び交う最中、負傷者。未来の戦力ではあるものの、今現在戦力としては数えづらいものをヘリ・運転者・補助・衛生兵を賭して助けにいくのが正解か。 とても答えを出しづらい問い。 人でなければ、NOと言いたい。今生きている人、戦力になる人を第一に考え、負傷者は助けやすい状態を選ぶべきだ。 映画のテーマでもある「戦死者への正当評価」。 そのテーマを阻むものは、昇進・歳出議会・生活などだ。今現在生きる人の「価値」、未来への「準備」。過去を振り向き時間を割くことで消えうるもの。 「今でいっぱいいっぱい。」 わかる。 「過去を見る暇がない。」 わかる。 それでも、今があるのは先人のおかげ。 思いを馳せる、ぼくにはそれくらいしかできないけど先人に生かされて、今がある物語に厚みを加えるための努めなのかもしれない。 端書(鑑賞中のメモ) プロット→ 勲章が必要な人に必要な証言や命令が見当たらず、受賞条件を満たせない場合がある。皆戦死したり、語りたがらなかったりするからだろうか 殺されることが怖くてビビりながら敵を探している者たちが、同じ思いをシている敵を殺す。対して、日本兵は投降や戦死に対しての意識が違ったと聞いたことがある。日清戦争での投降兵による暴露で多くの死者が出たかららしい。 弾を打ち切って、その直後どう行動するか。その意識一つをとっても戦力差が見える。 衛生兵として、戦時中人を救助したとき、混乱して泣き叫ぶ皆を危険に晒す兵士に対しどう思いどう行動するか。自分が怖い。 戦時中、失敗して仲間を死なせたことがずっと思い出される。そりゃねれない。 救助と費用対効果 怪我をすれば親父は泊まると思った≒ 戦時中怪我をすれば帰国できると思っていた 空軍、ヘリ、衛生補助として、助けに行ったが引き換えした。上司に戻ってくれ、助けたいといったが戻ってくれなかった。仲間を戦場に残してきてしまったという後悔。 勲章をピッツに捧げるために行動するのはピッツのためか?皆自分のためでもあるんだろう。 実話かよ、まじかよ?めっちゃいい話 戦争を知らない人にとっては歳出検討会議をとめてまで一個人の勲章の話をする。そのコストには耐えられない。がしかし、そのコストが生じてもなお

October 20, 2022 · なぴた