差別の事を考え、内省に至る ブルー・バイユー

選んだ理由 TikTokでは、ハーフの美女ばかり…(見てるからおすすめに出てくるループ ハーフは、美女で美男子。 そう、現代はハーフが最強。 ぼくはハーフで美少女に生まれ盛大に世の男子を誑かしたかった、そう思う。 ハーフ美男美女には感謝と称賛とめどないが、そんな彼ら彼女らから言わせれば「言われない差別もあった」と。 ハーフに生まれなくても、言われない差別や区別があったし、ヒエラルキーがあった。理不尽な仲間はずれもあった。そういう意味では、本当のハーフ差別は少ないのかもしれない。 しかし、海外はひどいだろうと用意に想像つく。 種族間対立で国ができていることも多い、海外ニュースでの拒絶反応も国内のそれとは比べ物にならないだろう。 イェ(Ye)ことカニエ・ウェストが「White Lives Matter(白人の命は大切)」と書かれたTシャツを着て、さらに反ユダヤ主義的な発言やヘイトスピーチをしたとあって、各メディア・ブランドが彼と交流を絶ったと連日騒がれていたことも背中を押してくれた。 「SKIN/スキン」に続き、映画になる物語は極論だと思うものの感じておきたかった。 以後ネタバレやでぇ 「あらゆる人種差別は間違っており、人種差別の存在を否定しても消えることはない。(All racism is wrong, and denying that it exists does not make it go away.)」 By 映画監督 ロジャー・ロス・ウィリアムズ 感想 入れ墨に韓国系アメリカ人、冒頭から登場する子どもは純アメリカ人で前夫の子。奥さんのお腹には二人の子を宿す。未来を案じ、仕事を探すところから始まる。 アジア人差別の映画を見て、自分の思考や行動の癖を考えさせられると思ってなかった。映画を見て、文章を書く、とても有意義かもしれん。 感想の背景 監督が主人公役もこなすという本作。 彼の人生とも重なるところがあるのかなと見始めた。 しかし見て心に残ったのはそれ以外のところ。自分が過去に取った行動と似た流れがシーンになっていた、そしてそれが前半と最終盤、2回繰り返されたからだった。 その背景で心動いた理由 対戦ゲームをし始めた頃知り合ったフレンドA、出会った頃Aはデバイスも貧弱で実力も低く、わたしは教えることが多かった。1年後、その関係は対等以上になっていた。過去の関係から、素直に接することが出来ない。 これは、アフリカなどを中心として、列強と呼ばれていたヨーロッパの国々が植民地として、原住民を従えていた歴史と似ているように思う。きっと大小様々、払拭できない付き纏う過去が現在を作っているのかもしれない。 この映画、差別関係の描写より刺さったことがあった。 前述した繰り返されたシーン。そこで感じた「恋人との距離」、「未来再戦の回避」だ。 恋人(AとB)、未来が困難なことを承知でAとBが寄り添う意思を伝えあう。 しかし、AはBを愛するがあまり、これから迎える想像出来うる困難を回避してほしい。しかしofしかし、Bはその想像以上のアルティメット困難ですらAと一緒ならば超えられそうな気がする。Aは、Bと離れるのが怖いから、今もうすでに離れちゃいたい。そう、「大切だから宝箱に入ったままであって(入ってて)ほしい」とか、「想像し得る困難は今回避したい(別れそうなら今別れたい)」みたいな未来にまた戦うことを恐れて今決着させたい欲求。 映画の中では、ジェシーから「もう最後だから一緒にいたい」と言われるシーン。空港強制送還時、「大切だから残ってほしい」と伝えるシーンで被弾した。 心動いて至った考え ぼくには思考の癖があるようだ。 今考えられることは今決着させ、二度と考えたくない 大切なヒト・モノ・コトを失う可能性が見えると、未来に失うならば今失って身軽になってしまいたい 総じて、「思考や思いやり、行動などを強く長く継続させることが難しい」のかもしれない。強く長く必要であろう心のストレスを想像してしまうと今回避したくなり、手放したくなるようだ。 失くす未来があったとして、今はまだその未来まで時間があって、未来を変える戦いができる、のであれば戦いたいという映画やドラマをよく見る。Re:ゼロから始める異世界生活、なんかもそうだ。 感じる部分はあったが、自分のことと重ねて考えるまでには至ってなかった。この映画を見て、この備忘録を書くことで考えさせられた。 映画プロジェクト、時間以上の有意義な内省がある。 見た前と見た後の印象や自分の変化 ぼくは、人より一度に抱えられる問題や仕事量が少ないのかもしれない。持ちきれないと難題である大切なものから捨てきたのかもしれない。 それでも、戦う癖を付けていかないとなって、未来と戦わないとなって思った。 総括し、実行へ至る考え 未来を想像し想定しながら、その可能性をより良くするために戦う癖 どこから始めよう… まずは、いまある大切なヒト・モノ・コトを大切にしてみよう。それが、失う可能性があったとしても、失わないように戦える時間に向き合ってみよう。 おす! 差別のことを考えさせてくれる映画を見て、内省に至る。 「あらゆる想定未来は間違っている可能性があり、希望を否定しても消えることはない。(Every assumed future can be wrong, and denying hope does not make it disappear....

October 27, 2022 · なぴた

白人至上主義集団からの解脱物語 SKIN/スキン

選んだ理由 なぜだったか、サムネイルがゴリゴリのタトゥー兄ちゃんだったからか。 「メメント」や「アメリカン・ヒストリーX」を連想したからかもしれない。 連想は当たった。 主人公が差別主義集団の役員で物語当初崇高な信者だった。 以後ネタバレやでぇ 感想 ゲームしながら見たにも関わらず、途中からグッと引き込まれ映画にログイン。 きっかけは、主人公ブライオンが罪を一手に受け今に疑問を感じ、一般人(?)に恋をするところからだ。 取り調べが終わり開放されると外にはクラブ代表が迎えにきていた、その帰りには当たり前のように浮浪少年をスカウトしていた。 このシーンでスカウトされた少年と重ねるかのように、ブライオンの生い立ちやクラブへの参加背景が顕になる。 そして、その少年が「お腹が空いたから」とホイホイとクラブに参加したことに苛立つ。主人公と重なったのだろう。 他人から、ないもの、足りないもの、欲しているものが丸分かりの少年少女は格好の餌食。と言わんばかりのシーン。 「助けてやる」気づいた頃には受けた恩がデカくて重い、「興味がなければ抜けてくれていい」気軽に参加したが食事、寝床、仲間のように振る舞う人々に飼いならされる、「レイシスト」クラブから役員とされ一般人からは団体のフロントマンとみられる、「家族、仲間を裏切るのか」大切なものや人、一貫性を人質に取られる、「あいつは悪いやつ」皆排他的に他方を悪者にする、「おまえは一心同体」コミュニティと一体化する自我… 怖すんぎ この恐怖、「トレーニングデイ」でも感じた。少しずつ仲間に取り入れられ、気付いた頃には同一化して逃げ難易度が難化するやつ。 このストーリーで、復帰や復讐、殺人や自死を選ばずに解脱する流れは強さを感じた。 感想の背景 逃れられない恐怖、取り込まれる恐怖、手のひらで踊らされる恐怖 未熟さ、浅はかさ、愚かさ、いろいろな足りなさを痛感する。 「あれ、ぼくわたし、取り込まれちゃってるー?(某アニメ)」 美味しさをつまみ食いする程度、ちょっとのつもりが欲望や人間関係が絡まり後戻りできない状態に(常々戻れるんだけど後回しにするたびに難易度高くなるやつ) これは、だれしも大なり小なり感じたことがある物語かもしれない。 その背景で心動いた理由 ぼくも数回この流れを踏んでいる。 自分より強いだれかに取り込まれ、明確に足りないことを知った分、必要な方向に合わせ努力を振りやすいのかもしれない。 心動いて至った考え これは人間のバグ、一度はハマる、大勢はハマったことすらわからず抜け出し振り返りもしないんだろう。 人生は一度、趣は多く深い方がいい、という意味では何度も踏みたい轍。 轍とするならば、ハマっては抜け出して、ガタガタっ!ってなるの何度もして遊ぶのも一興かもしれない。 見た前と見た後の印象や自分の変化 人類須くハマる轍、人生における傷・汚点、感じた弱点、人間のバグ 振り返りたい、我が人生。 なぜハマったか、なぜ抜け出せたかを説明できるようになりたいかもしれない。 轍遊びするには、言語化と再現性が必要な気がする。 総括し、実行へ至る考え 意思と痛みとともに彫ったタトゥーをさらに強い意思と痛みとともに消した描写が印象的だった。 タトゥーが消えたブライオン本人が笑っていたのも タトゥーの場合は「意志の形と痛み」が分かるけど、解脱しづらい組織などには見えるものが少ない。終わりのない戦いがあるのかもしれない。 蛇足 映画内のクラブが「ヴァイキングのように!」って言ってたの気になった。 ヴァイキングって白人至上主義者と関係あったのか、とググっても重要そうな記事が見当たらなかった。 欧州の厨二病的表現だったのかな 「ヴァイキングうぉぉぉ」とか「オーディンに忠誠シャキーン」とか言ってる中二病スキンヘッドおじさん軍団危なすぎだろ。 「漆黒を忌み嫌い、至白を極めし者よ、FINAL FANTASY ONLINEに安息を求めたし!封印!!」

October 18, 2022 · なぴた